ゆうやんのアトランタ路地裏ブログ

Magic: The Gatheringの大会参加レポやデッキガイドなど

【モダン】白緑カンパニー【デッキガイド】

モダンGP2連戦が終わりました。
今回はGPプラハで使用して、念願のプロツアーの権利をもたらしてくれた白緑カンパニーのお話をしようと思います。

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■カンパニーに至るまで
俺が白緑カンパニーを初めて使用したのは、7月の最終週でした。
その時は純鋼ストームがなぜか強いのではないかと妄想していて、MOで2リーグ回したらどちらも4-1と好成績で、正直本戦で使う気満々でカードを集めていました。

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で、純鋼ストームを持って休日晴れる屋杯に参加しようと思っていたのですが、当日晴れる屋で一人回しをしていたら全く回らなくて、不安になっていて、そんな時に「オススメのデッキがありますよ」とOnogamesの木原君が言ってくれて、その手にあったデッキが「白緑ドルイドコンボ」だったのです。(木原君のデッキはドルイドコンボで、《集合した中隊》が入っていない)

結局その日は4勝1敗1分、その翌週のPPTQでは4-0-2からSEの決勝戦で敗北と成績はまずまずでした。

ドルイドコンボの魅力は何と言っても《献身のドルイド》と言うカードの圧倒的なプレッシャーです。

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除去できなければ即敗北してしまう可能性のある《献身のドルイド》。モダンにおけるコンボデッキはほとんどが4ターンキルですが、ドルイドコンボはその上を行きます。1ターン目に《虚ろな者》が複数枚出てきても、ドルイドコンボ側が先手であれば勝てる可能性すらありますし、何と言ってもモダン環境で今最も強いとされている人間デッキですら、《反射魔道士》しか対抗策がない上に、人間側が後手ならばその《反射魔道士》も間に合いません。
3ターンキルというキルスピードの速さ、そしてモダンで最も当たることを想定しなければならない人間デッキに対して強いというこの2点が、ドルイドコンボの魅力であり、俺はすっかり魅了されました。

ですが、コンボを決めることに特化したドルイドコンボにはいくつかの問題もありました。
特に大きかったのは3つ。
1.《献身のドルイド》を狙い撃ちされ続けるとそれだけで敗北してしまう。
2.《墓掘りの檻》があまりにも刺さってしまう。
3.ドルイドコンボにオールインするために《異界の進化》まで入れている構成だと《集合した中隊》が採用できず、デッキパワーが落ちる。(これは1の《献身のドルイド》を狙い撃ちされ続けると敗北する、とも関わっています)

この中の1、3の問題を解決するために、《集合した中隊》を使うことに決めました。

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■最強の白緑カンパニーを探せ
というわけでまずはHareruya Hopes浦瀬君が好成績を叩き出し続けている《民兵のラッパ手》型白緑カンパニーを。
ですが、あまり成績は良くなく。というのも、《民兵のラッパ手》と言うカードがあまり強いと感じられませんでした。

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民兵のラッパ手》は確かに《献身のドルイド》と《療治の侍臣》を探すのに便利で、《集合した中隊》によるコンボ達成が容易となります。
ですがその一方で、《献身のドルイド》に対処する手段をたっぷりと擁する除去コントロールデッキに対しては、強くありません。
「《献身のドルイド》が除去された結果、2/3警戒が残るのだから、《民兵のラッパ手》はコントロールデッキに強いのではないか」と思う方も多いと思いますが、俺の考えは違います。マルドゥパイロマンサー相手には《騒乱の歓楽者》で止まりますし、そもそもデッキがコンボに依存しているため、殴り勝つのはそう容易くありません。《聖遺の騎士》ぐらいしかまともに殴れるクリーチャーがいないのです。そのため残った2/3の価値は低く、加えて《献身のドルイド》か《療治の侍臣》を探すと言う仕事は、対コントロールではまるでありがたくないのです。
なぜありがたくないのか。それは《献身のドルイド》が確実に場に残らないからです。ジェスカイなら《瞬唱の魔道士》を合わせて14枚以上の除去が入っていますよね。こちらがいくら《民兵のラッパ手》で《献身のドルイド》を探したところで、対処できるカードの枚数の方が多いのです。それならば、《献身のドルイド》と《療治の侍臣》を探せるカードに本当に価値があるでしょうか。
人間デッキに対しても、《民兵のラッパ手》の強さは懐疑的でした。まず2/3と言うサイズは人間デッキに対して全く強くありませんし、3ターン目に《献身のドルイド》を探しに行く動きはあまりに弱い。2ターン目に《献身のドルイド》、3ターン目に《民兵のラッパ手》で《療治の侍臣》を探すという動きは非常に強かったものの、それ以外の展開で《民兵のラッパ手》を強いと思ったことはありませんでした。
《墓掘りの檻》を貼られた状態でもコンボカードをサーチできるor《再利用の賢者》にアクセスできる点は、《民兵のラッパ手》は素晴らしいと感じました。それでも、多くのデッキがドルイドコンボに対して《献身のドルイド》を倒せるカードをサイドインしてくるのに対して、こちらはコンボ達成のために《民兵のラッパ手》を唱えなければならない。これは、サイド後の勝率が明確に落ちる原因だと感じました。

そんな悩みを、祝勝会でいつも行く寿司屋で打ち明けたところ、その祝われる立場である行弘が、一つ提案してくれました。
「俺がGP京都で使ったカンパニーどう?」
行弘がGP京都で使用した白緑カンパニーとは、モダン神挑戦者決定戦で小田 光一さんが使用していた、メインに《不屈の追跡者》が4枚入ったリストのことでした。

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行弘は2回のトーナメントでこの白緑カンパニーを使い、非常に好感触で成績も良く、その理由を明確に説明してくれました。
特に《不屈の追跡者》について「最強」「いつでも強い」「なんならこいつ一枚で勝つ」と何度もべた褒めしていました。
「単体で強い上に《集合した中隊》の当たり枠になって、マナばかり引くというデッキの弱点を補ってくれて、サイド後の《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》みたいなカードに引っかからない。しかも《献身のドルイド》に除去を合わせなくちゃいけないからこいつが場に残りやすい」
強い理由も簡潔にまとめてくれました。

そこから、家に帰って《不屈の追跡者》4枚のリストを試すことに。なお、調整にはデータメガネことコジマにも付き合ってもらいました。ありがとう、データメガネ。

そしてしばらく回していて、、この《不屈の追跡者》入りの白緑カンパニーこそ、求めていた最強のデッキだったのです!
長くなってきたので経緯はここまでにして、デッキリストとカード選択に。

 


デッキリスト
6《森》
1《平地》
4《吹きさらしの荒野》
2《新緑の地下墓地》
1《樹木茂る山麓
3《廃墟の地》
2《寺院の庭》
2《幽霊街》
1《地盤の際》
4《貴族の教主》
4《献身のドルイド
4《療治の侍臣》
4《聖遺の騎士》
4《不屈の追跡者》
3《極楽鳥》
2《薄暮見の徴募兵》
1《博覧会場の警備員》
1《歩行バリスタ
1《漁る軟泥》
1《永遠の証人》
1《豊潤の声、シャライ》
4《召喚の調べ》
4《集合した中隊》


サイドボード
3《崇拝》
2《ブレンタンの炉の世話人
2《弁論の幻霊》
2《流刑への道》
1《クァーサルの群れ魔道士》
1《再利用の賢者》
1《戦争の報い、禍汰奇》
1《漁る軟泥》
1《ファイレクシアの破棄者》
1《ボジューカの沼》

 

 

■カード選択

4《献身のドルイド》、4《療治の侍臣》

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このデッキのコンボパーツとなる2種類。当然、4枚ずつです。
2ターン目に他のアクションがある場合でも、ほとんどの場合で《献身のドルイド》を優先的にプレイします。それは、このカードが場にあるだけで対戦相手は必ず除去しなければならないからです。
《献身のドルイド》は拳銃のようなものです。プレイする=対戦相手に銃口を向けている状態だと考えて下さい。2ターン目に《聖遺の騎士》が出せる場合でも、《献身のドルイド》から出すことをオススメします。
《療治の侍臣》は一方で、何のプレッシャーにもならないカードです。そのため、プレイせず温存していく場合がほとんどです。《献身のドルイド》がマナを生み出せるようになって初めてプレイするのが良いでしょう。
基本的に役に立たない2/1ですが、《召喚の調べ》の召集コストにしたり、逆に相手に除去を使わせるために早いターンにプレイすることもあります。相手視点ではなぜかこの2/1が嫌なようで、多くの状況で《稲妻》されました。このカードに除去を打つのは本当に無駄なのでやめましょう。

 


4《貴族の教主》、3《極楽鳥》

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マナクリーチャーです。1ターン目にプレイするとゲームが簡単になりますが、《献身のドルイド》と合わせて12枚だとデッキのマナソースが34枚となってしまうため少し多く感じました。土地を削ることも考えましたが、色マナ的な観点から見ても22枚はほしいため、《極楽鳥》が3枚に。

 


4《不屈の追跡者》

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デッキのキーカードその2です。《不屈の追跡者》の強さについては行弘の語ってくれた言葉が全てですが、もう少し詳しくお話しましょう。
まず、《不屈の追跡者》は3マナの強力なクリーチャーです。土地を置くだけで1ドローが約束され、2マナを支払うとどんどん大きくなります。6/5などになれば人間デッキ相手にもブロッカーになりますし、タフネスが4になるだけで《稲妻》で焼けないサイズへと跳ね上がります。言うまでもなくこのカードは、《集合した中隊》でめくれて嬉しいカードということになります。
次に、このデッキには多くの土地シナジーがあります。《廃墟の地》にフェッチランド、そして何より《聖遺の騎士》です。《民兵のラッパ手》と《聖遺の騎士》は何のシナジーもありませんが、《不屈の追跡者》は違います。《聖遺の騎士》の能力が起動できる状態で《不屈の追跡者》をプレイすれば、それだけで2つの手がかりが確定するのです。そこに通常セットランド、そして元々場にあった《廃墟の地》などが絡めば、あっという間に手がかりが膨れ上がり、それはすぐに手札へと変わります。このデッキには大量のマナクリーチャーが入っているため、手がかりを生贄に捧げることは容易です。
《不屈の追跡者》は長期戦だけに強いカードだけだと思われがちですが、それは違います。このデッキでありがちな「無限マナは決まったけどフィニッシュ手段がない」という時にも、《不屈の追跡者》は役立ちます。手がかりを残した後に無限マナが決まれば、手がかりをすべて生贄にしてコンボパーツにアクセスできますし、無限マナを決める→《不屈の追跡者》をプレイ→セットランドで手がかりと言ったように、コンボパーツを探しに行けます。《民兵のラッパ手》では白マナがかかりますし、《召喚の調べ》や《集合した中隊》にはアクセスできません。
そしてなんといっても、《不屈の追跡者》はサイドボード後のゲームで真価を発揮します。白緑カンパニー相手に通常行われるサイドボーディングは、《献身のドルイド》への除去手段と《墓掘りの檻》といったサーチ封じです。これらのどちらも、《不屈の追跡者》は無視できます。《献身のドルイド》が除去されても《不屈の追跡者》が生き残れば、《集合した中隊》や《召喚の調べ》や次の《献身のドルイド》に辿り着けますし、《墓掘りの檻》によって《集合した中隊》が封じられても、手がかりで引き続ければ良いのです。

長々と書きましたが、つまり《不屈の追跡者》が最強ということです。

 


4《聖遺の騎士》

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《不屈の追跡者》とよく噛み合ういぶし銀カード。
2ターン目に出た時のインパクトはなかなかのもので、トロン相手には2ターン目に《聖遺の騎士》を出すのが勝ち手段の一つでもあります。先手2ターン目に出して相手の土地を永遠に《廃墟の地》と《幽霊街》で割り続ければ良いのです。そして《忘却石/Oblivion Stone》を置かれたら、5マナ目を置かれる前に《地盤の際》をサーチしておきましょう。
ドルイドコンボに一切絡まない3マナ圏のクリーチャーですが、《不屈の追跡者》との相性の良さと、上記の土地ハメが行えることから、見た目以上に強いカードとなっています。残ると強い3マナのカードという意味では《不屈の追跡者》と同じで、《献身のドルイド》が除去された返しによくプレイします。
手札にフェッチランドが2枚以上ある場合は、率先して1ターン目からフェッチランドを切っていきましょう。4/4で出すと《稲妻》で焼かれませんからね。

 


2《薄暮見の徴募兵》

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無限マナを決めた後の勝ち手段です。2ターン目にプレイしたいカードではなかったため、枚数は押さえています。

 


1《歩行バリスタ

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無限マナを決めた後、《薄暮見の徴募兵》が場に出たら、後はこのカードを公開するだけ。2枚入れていた時もありましたが、同じ無限マナでの勝ち手段として《豊潤の声、シャライ》を入れたことで、1枚に落ち着きました。

 


1《豊潤の声、シャライ》

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2枚目の《歩行バリスタ》ではなくこちらを入れました。苦手なバーンに対して《召喚の調べ》からサーチできるだけでなく、素で引いた場合にもそこそこ強いため、気に入りました。
無限マナを決めた後に白マナさえあれば、無限パンプを行うことができます。

 


1《永遠の証人》

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安定の1枚ですね。《集合した中隊》からめくれたら回収できますし、不慮の事故で墓地に落ちた《歩行バリスタ》を拾うケースもあり、まあまあな強さです。結局抜きたいと思ったことは一度もなかったので、1枚は入れておくことをオススメします。
《召喚の調べ》で《永遠の証人》を場に出して《召喚の調べ》を回収すると、タダで場に2/1を残すことができます。頻繁に行うプレイなので覚えておきましょう。



1《漁る軟泥》

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ホロウワンやドレッジヴァイン相手に引きたい1枚。サイド合わせて2枚の枠がほしくて、メインに1枚入れています。メインに1枚居場所が必須と言うカードではなく、75枚の中に2枚欲しいのです。素で引いて活躍するマッチが多いですね。
75枚に2枚ほしいというのは、《漁る軟泥》が活躍するマッチアップが比較的多いのが理由です。ブリッジヴァインやホロウワンに対しては、墓地から蘇るクリーチャーを追放するだけでなく、そのままブロッカーに、やがてフィニッシャーになる強さを持っています。一方、KCIに対しては《屑鉄さらい》のけん制、青系デッキに対しては《瞬唱の魔道士》を抑え込めます。
このように、用途の広いカードについては、《召喚の調べ》によるサーチ目的のための1枚では足りないと判断しています。そこで、75枚の中に2枚を入れたいと考えています。



1《博覧会場の警備員》

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《カマキリの乗り手》などの飛行クリーチャーからミラーマッチの《献身のドルイド》など、対象に困ることはあまりありません。これも75枚に1枚入れておきたいカードだったのですが、調整相手のコジマから「メインに欲しい時が何度かありました」と報告を受けていたため、メインに。
白緑カンパニーは飛行クリーチャーを苦手としているので、干渉手段を1枚でも用意しておくと何かと役に立ちます。
俺自身は特別恩恵を受けられませんでしたが、邪魔には感じませんでした。


4《集合した中隊》、4《召喚の調べ》

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デッキの必須パーツです。
特に《召喚の調べ》は抜くマッチが一つもありません。どちらもエンド前に《献身のドルイド》を場に出せるため、人間デッキ相手にはエンド前に《献身のドルイド》からの《療治の侍臣》という勝ち方が多いです。

 

 

3《廃墟の地》、2《幽霊街》、1《地盤の際》

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デッキの脇を固める特殊地形破壊カード達。《聖遺の騎士》がこのデッキに入っているのは、これらの土地破壊を運用するためでもあります。
合計で6枚入っていますが、《廃墟の地》は色マナ換算になります。よく白マナを持ってくることになります。
《幽霊街》は後手番で1ターン目に《極楽鳥》、2ターン目に《献身のドルイド》から《幽霊街》と言う展開でトロンの成立を遅らせることができ、重宝します。
《聖遺の騎士》のところでも説明しましたが、《地盤の際》が入っているのは、トロン相手に《忘却石》の起動マナを出させないためです。2ターン目に《聖遺の騎士》を出して3ターン目から土地を破壊し始めた場合、こちらが殴り切るより早く、相手は《忘却石》を起動できてしまいます。それを1ターンずらすことができれば、膨れ上がった《聖遺の騎士》で殴り勝つ展開を作れます。
トロン相手に《地盤の際》がとても強かったため、この6枚のバランスには不満ありません。

そもそもトロンに対して以外、これらの無色ランドはすべて無駄牌になるのか、というとそれは違います。青白コントロールの《天界の列柱》を割ることには大きな意味がありますし、何よりも《不屈の追跡者》と《廃墟の地》は抜群の相性です。
《幽霊街》も、無限マナが決まって手札に《不屈の追跡者》しかないという状況なら、自分の土地を破壊することで手がかりを生み出せます。

 


3《崇拝》

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これはBIGs加茂君にオススメされて入れることにしました。人間、スピリット、バーンなどにサイドインする想定です。
人間に相性が良いこのデッキですが、それはあくまでメインボードの話。サイド後は除去を増やされますし、そもそも後手番では《反射魔道士》と《幻影の像》でハメを食らうこともあります。
バーンにはそもそも《献身のドルイド》が生き残らず、相手のクロックも止まらないため、非常に厳しい戦いとなります。
そういった相手に対してまとめてサイドインできるのがこの《崇拝》です。ゲーム2は特に全く予想外の角度から突き刺さってそのまま勝利できる場合が多いです。
ちなみにバーンはエンチャント破壊手段が《破壊的な享楽》のため、一度《踏み鳴らされる地》を破壊してしまえば、もう撃たれることはありません。相手が不用心にサーチしてきたらさっさと割ってしまいましょう。
ホロウワンやドレッジヴァインに対してもサイドインしますが、《集団的蛮行》は喰らってしまうので注意しましょう。一応テクニックとして、《漁る軟泥》を出して常に2マナを立てておけば、《集団的蛮行》でダメージを食らう前に2点回復できるので、ケアできます。そもそも《漁る軟泥》がアクティブならさっさと勝っていますが。

GPプラハのMVPでした。確定で負けていたマッチのほとんどをこの《崇拝》で勝ちました。

 


2《ブレンタンの炉の世話人

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最初は1枚でしたが、《崇拝》を3枚入れるにあたって2枚に増やしました。主にバーン対策で、ジェスカイにもサイドインします。
《神々の憤怒》が入っていそうな相手にはとりあえず1枚は入れておきましょう。

 


2《流刑への道》

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飛行クロックのあるデッキに対してよくサイドインします。ビートダウン全般には大体入れることになるため、《崇拝》とセットで投入する場合が多いです。

 


2《弁論の幻霊》

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KCI、ストームに。並べると完封できるため、2枚入れています。複数枚入れておくとマナクリーチャーから2ターン目に出ることもあって何かと便利です。
今はメタゲームからKCIが消えかかっているため、1枚で良いと思います。一応1枚でも《豊潤の声、シャライ》と組めばがっちりガードです。
《召喚の調べ》でサーチする時は、相手がカードを唱えて、それがスタック上にある時にしましょう。そうすることで、相手は確実にそのターンを終えることになります。

 


1《再利用の賢者》、1《クァーサルの群れ魔道士》

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《墓掘りの檻》を割るナイスガイたち。《クァーサルの群れ魔道士》には先出しできるメリットがあります。《召喚の調べ》を持っていて相手が《墓掘りの檻》をトップデッキしてしまうと、《再利用の賢者》はサーチできませんが、《クァーサルの群れ魔道士》なら先に出しておけますからね。そういう理由で1枚ずつ散らしています。

 


1《ファイレクシアの破棄者》

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ミラーマッチやKCI想定しています。ミラーで相手に先に決められそうになったら《献身のドルイド》を指定して延命できますし、《歩行バリスタ》しか入っていないリストであることを賭けて指定するのも良いでしょう。ゲーム1でかなり深くまで《薄暮見の徴募兵》で掘られた結果、《歩行バリスタ》で負けた場合は、入っていない可能性があります。
KCIには《クラーク族の鉄工所》を指定しておきましょう。《弁論の幻霊》を並べた後なら《仕組まれた爆薬》でもいいですね。

 


1《戦争の報い、禍汰奇》

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KCIを主に想定。
2枚目の《弁論の幻霊》と《戦争の報い、禍汰奇》はどちらもKCI対策として入れているため、今のメタゲームを鑑みると、このあたりを青白コントロール対策に割くのが良いと思います。
オススメは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》です。

 


1《ボジューカの沼》

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《聖遺の騎士》からサーチできる墓地対策として。《瞬唱の魔道士》が入っているデッキにも一応入れておきます。消耗戦になりがちな《瞬唱の魔道士》デッキに対してはマナクリーチャーをサイドアウトする関係上、土地が増えるのは悪いことではありません。

 

 

■マリガン
このデッキのマリガンは非常にシンプルです。11枚のマナクリーチャーと土地があればほとんどキープできます。

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逆に、3マナ以上しかないような手札についてはマリガンすべきです。2マナが《薄暮見の徴募兵》の場合でも躊躇なくマリガンしましょう。
《集合した中隊》や《召喚の調べ》はキープ基準となるカードではありません。マナクリーチャーが手札にある場合は嬉しいカードですが、それはあくまでマナクリーチャーがあるからキープなのです。間違っても《集合した中隊》2枚、《聖遺の騎士》、《不屈の追跡者》、土地3みたいな手札をキープしないように。

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※もちろんサイドボード後では上記の手札をキープすることはあります。実際にGPプラハで青白コントロール相手に上記の手札をキープして勝ちました。

土地が1枚、マナクリーチャーが1枚の場合は大体マリガンします。2枚以上の土地とマナクリーチャーがいるならばまずマリガンすることはありません。
土地が1枚と《献身のドルイド》と言う手札はキープしたくなる気持ちはわかりますが、これもやはりマリガンしましょう。

簡単な指針としては、
・《献身のドルイド》と2枚の土地がある場合は絶対にキープ
・土地とマナクリーチャーしかないような手札もキープする(マナ過多には寛容に)
・初動が3ターン目になってしまうような手札はマリガン
と言ったところです。

 

 

■プレイガイド
ドルイドコンボを知らない方に向けて一応説明しますと、《献身のドルイド》のマナ能力が起動できる状態で《療治の侍臣》をプレイすると、《献身のドルイド》のアンタップ能力を好きなだけ使うことができます。そして無限マナを生み出し、《薄暮見の徴募兵》を出して、デッキの中から《歩行バリスタ》を探し、無限マナからプレイ。これが基本の流れです。
薄暮見の徴募兵》は《召喚の調べ》でもサーチできるため、実質6枚。それに《歩行バリスタ》と《豊潤の声、シャライ》を合わせて、8枚のフィニッシャーが入っていることになります。

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※《献身のドルイド》は唱えたターンではマナ能力を生み出せないため、《療治の侍臣》と揃えても無限マナはできません。そのため、《献身のドルイド》がきちんと動く状態の時にのみ、《療治の侍臣》は出しましょう。

 

プレイ中に基本的に心がけることは、何よりも《献身のドルイド》を優先してプレイすることです。
1ターン目に《貴族の教主》、2ターン目に《聖遺の騎士》と《献身のドルイド》と言ったハンドでは、《献身のドルイド》から出しましょう。

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《献身のドルイド》を除去させて、《不屈の追跡者》か《聖遺の騎士》、あるいは《集合した中隊》と繋げていくのが白緑カンパニーの基本です。

《献身のドルイド》が既にマナを生み出せる状態にあって手札に《召喚の調べ》がある場合は、インスタントタイミングで無限マナを決めることができます。通常はソーサリータイミングでしかコンボを決められませんが、《召喚の調べ》と《集合した中隊》は隙を見てコンボに向かえます。
とはいえ、だからといって常に構えるのは禁物です。というのも、そもそも相手は《献身のドルイド》に触れないのですから、そもそも除去を持っていない可能性が高いのです。

言うまでもありませんが、無限マナの先に勝ち手段がない場合は、絶対に無限マナを決めてはいけません。

 

 

■サイドボーディングとゲームプラン
VS人間
In
3《崇拝》
2《流刑への道》

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Out
4《集合した中隊》
1《永遠の証人》

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☆ゲームプラン
メインボードは非常に単純です。《献身のドルイド》に触られなければ勝ち、《反射魔道士》されるとおおむね負けです。そのためこちらが先手の場合はかなりの確率で勝利でき、逆に後手の場合は祈る必要があります。《反射魔道士》を1枚出されると《幻影の像》でコピーされるため、おおむね詰みます。
手札に複数枚の《献身のドルイド》がある場合は、《反射魔道士》で対象にされた時に起動型能力を2回使って自殺しておきましょう。

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《集合した中隊》や《召喚の調べ》は《反射魔道士》が効きづらいのですが、《スレイベンの守護者、サリア》や《帆凧の掠め盗り》があるので、過信は禁物です。


飛行クロックが止まらない一方、地上クリーチャーは止まりやすいです。《聖遺の騎士》や《不屈の追跡者》はタフネスが4になると途端に頼もしくなり、相手が《反射魔道士》や《翻弄する魔道士》しか引いていない場合は地上を止めて勝利できることもあります。


サイド後は《集合した中隊》をサイドアウトして、《崇拝》と《流刑への道》を入れます。
《集合した中隊》をサイドアウトする理由は、相手の飛行クロックに対して《集合した中隊》を打ったところで解決策が見つからない場合が多いからです。《カマキリの乗り手》に殴られている状態で打って、《献身のドルイド》が見つからなければ負け、というギャンブルになりやすく(しかもサイド後は《献身のドルイド》を除去できる《四肢切断》が何枚か入っています)、《翻弄する魔道士》で真っ先に指定されるカードなため、思い切ってすべてサイドアウトしています。
サイド後は相手が地上クリーチャーをサイドアウトすることもあり、《集合した中隊》で盤面が止まることはほとんどありません。

《崇拝》は《再利用の賢者》を人間側がサイドインしてなければ、まず確実に1ゲームを取ることができます。メインボードを取ってサイド後《崇拝》で勝つことが多いため、人間相手は2-0で勝利することが比較的多いです。

《流刑への道》の対象はほとんどが《カマキリの乗り手》になります。特に1枚目の《カマキリの乗り手》をきちんと除去しておくと、《幻影の像》で増やされずに済むので、ためらわずに打つことをオススメします。

 

 

VS青白コントロール
In
1《再利用の賢者》
1《クァーサルの群れ魔道士》
1《漁る軟泥》
1《ファイレクシアの破棄者》
1《ボジューカの沼》

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Out
3《極楽鳥》
1《療治の侍臣》
1《博覧会場の警備員》

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☆ゲームプラン
先程も一度触れましたが、GPプラハの前は青白コントロールはほとんどいませんでした。なのでほとんど当たることを想定しておらず、サイドインするカードもクリティカルなものはありません。
幸いGPでは一度しか青白にしか当たらず、その時は上記のサイドボーディングを行いました。ちなみにマッチは勝利しましたが、とても厳しい相手だと感じました(そしてこの対戦で、俺は青白コントロールを使うことを決めました)

今緑白を使うのであれば《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を入れますが、あくまでGPで使用したリストで、インアウトの解説をします。

まず目指すべきこととしては、コンボです。《献身のドルイド》を出して、祈ります。
《不屈の追跡者》ではなるべく多くの手がかりを出せるようにしたいですが、《謎めいた命令》を食らうと最悪なので、4マナを立たせてエンドしてきたら出さないようにしましょう。

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《集合した中隊》と《召喚の調べ》は、マナを立たせている青白コントロールに対して仕掛ける最高のカードです。これらを何枚引けるかが、青白に勝てるかどうかのカギになります。
そのため、《集合した中隊》の使い方について詳しく書きます。

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こちらが先手4ターン目だった場合、相手のアップキープに《集合した中隊》を打つかどうかですが、おおむね打たない方がいいです。例えば《極楽鳥》と《貴族の教主》みたいなはずれを引いてしまうと相手は安心して《精神を刻む者、ジェイス》を出しますし、そもそも《極楽鳥》と《不屈の追跡者》がめくれたら《不屈の追跡者》をバウンスされてしまい、《精神を刻む者、ジェイス》の着地を許すことになります。それは絶対にNGです。
《集合した中隊》をエンド前に打つ時は、カウンターされた後のことを考えましょう。《謎めいた命令》で打ち消された場合、返しで《不屈の追跡者》は出せるか、《聖遺の騎士》は、あるいは《献身のドルイド》は。大したアクションがないのなら《集合した中隊》は打つべきではありません。
エンド前に《集合した中隊》を唱えないことで相手の警戒を一瞬解ける、というのは覚えておきましょう。これは結構利用できて、実際にGPでは行いました。
2ターン目ぐらいから、4ターン目に《集合した中隊》を打つかきちんと決めておくと良いでしょう。例えば「《不屈の追跡者》を4ターン目までにドローしていたら、4ターン目に《集合した中隊》を打とう」などと決めておけば、いざ引かなかった時に、4ターン目に《集合した中隊》を打つかどうか吟味せずに済みます。一瞬でも考える時間を作ると本当にすぐにバレます。

 

《終末》や《至高の評決》はあまりケアせずに、それなりに展開していくことをオススメします。

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重要なクリーチャーは《献身のドルイド》と《不屈の追跡者》、《薄暮見の徴募兵》です。これらの内2枚を場に出しておき、それ以外のカードは適当に展開しても構いません。逆に中途半端に展開をしないでおくと、《精神を刻む者、ジェイス/》と《ドミナリアの英雄、テフェリー》で一瞬でマウントを取られます。
どうして上記の3種の内2枚なのかというと、エンド前に《流刑への道》されてしまうからです。
《召喚の調べ》や《集合した中隊》がある場合には、上記の重要なクリーチャーは1種に留めるべきです。相手がプレインズウォーカーを出したターンが大きな隙になります。プレインズウォーカーの着地は攻め手が入れ替わる瞬間なので、それは許してはいけません。

 

VSバーン
In
3《崇拝》
2《流刑への道》
2《ブレンタンの炉の世話人
1《漁る軟泥》

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Out
4《集合した中隊》
1《永遠の証人》
1《療治の侍臣》
1《博覧会場の警備員》
1《極楽鳥》

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☆ゲームプラン
メインボードはほとんど負けます。《献身のドルイド》は焼かれて、《焼尽の猛火/Searing Blaze》がぶっ刺さります。
サイド後は《崇拝》と《ブレンタンの炉の世話人》で勝ちに行きます。ここでも、《崇拝》と《集合した中隊》を入れ替えます。
《献身のドルイド》が生き残りづらいマッチなので《療治の侍臣》は減らします。《博覧会場の警備員》もほとんど意味をなさないためにサイドアウト。
《ブレンタンの炉の世話人》で《献身のドルイド》を守って勝つことはあまりなく、ほとんどが《崇拝》勝ちでした。ゲーム2は相手がそもそも《破壊的な享楽》を入れてなくて勝ち、ゲーム3は《踏み鳴らされる地》を《廃墟の地》で破壊して《崇拝》でよく勝ちました。
《不屈の追跡者》は《崇拝》に辿り着きたいのでサイドアウトしません。
《豊潤の声、シャライ》も立派な勝ち手段ですが、《流刑への道》は確実に入っているので、過信しすぎないように。

 

 

VSスピリット
In
3《崇拝》
2《流刑への道》

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Out
4《集合した中隊》
1《永遠の証人》

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☆ゲームプラン
人間相手とサイドボーディング自体は全く同じです。
《集合した中隊》は、対人間で話したように「飛行クロックに対して《集合した中隊》を打ってもブロッカーが出ない」ことに加えて《霊廟の放浪者》に引っかかりやすいため、サイドアウトします。
《召喚の調べ》は《集合した中隊》よりも重いものの、生物を並べていれば軽く運用できるのと、先手での3ターンキルが行えるため、抜きません。
基本的には《崇拝》で勝つことになります。
バントスピリットの《ドロモカの命令》がかなりメジャーになってきたので、上記のサイドボードで勝つのは難しくなってきているかもしれません。ちなみに当時は青白スピリットに当たることの方が圧倒的に多く、まったく負けませんでした。

 

 

VSトロン
In
1《ファイレクシアの破棄者》
1《クァーサルの群れ魔道士》

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Out
1《漁る軟泥》
1《博覧会場の警備員》

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☆ゲームプラン
《献身のドルイド》のコンボ、または《聖遺の騎士》での土地ハメで勝ちます。
先手2ターン目に《聖遺の騎士》が出た場合、非常に簡単に勝てます。相手の土地を毎ターン破壊しながら、クリーチャーを展開して殴っていけば良いのです。3ターン目に《忘却石》を出された場合、起動されるのは5ターン目ですが、《地盤の際》で壊すと6ターン目に遅らせることができます。それまでの間に《集合した中隊》が《献身のドルイド》を持ってくればコンボ成立ですし、《不屈の追跡者》を引けば《聖遺の騎士》と殴って一撃でゲームを終わらせられます。
サイド後も大きくゲームプランは変わりません。《次元の歪曲》が入っている場合があるので《聖遺の騎士》は4/4で出すように心がけましょう。

 

 

VSホロウワン(ブリッジヴァイン)
In
3《崇拝》
2《流刑への道》
1《漁る軟泥》
1《ボジューカの沼》

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Out
4《集合した中隊》
1《療治の侍臣》
1《薄暮見の徴募兵》
1《幽霊街》

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☆ゲームプラン
メインはとにかくコンボを決め、サイド後は《崇拝》による勝利を目指します。
一見、地上クリーチャーが多いホロウワン相手には《集合した中隊》が効果的に見えますが、《虚ろな者》が1ターン目に出てくる展開では《集合した中隊》で出した《不屈の追跡者》がチャンプブロックする展開になりがちです。《炎跡のフェニックス/》も止まらなくてよく負けます。そのため、《崇拝》に切り替えます。
《崇拝》を貼れば後は《集団的蛮行》以外で負けることはないため、《豊潤の声、シャライ》を出せばほとんど勝ちますし、《漁る軟泥》を出して緑マナを2つ立てて、墓地のクリーチャーを2枚追放しなければ、絶対に負けることはありません。

※ブリッジヴァイン相手にも同様のサイドボーディングを行います。

 

 

VSマルドゥパイロマンサー
In
2《ブレンタンの炉の世話人
1《ボジューカの沼》
1《漁る軟泥》

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Out
1《博覧会場の警備員》
3《極楽鳥》

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☆ゲームプラン
思ったより楽な相手です。というか《不屈の追跡者》が無双するマッチです。
1対1交換を繰り返した先の相手のゴールが《精神を刻む者、ジェイス》ではなく《騒乱の歓楽者》というのが、青系コントロールとの大きな差です。《騒乱の歓楽者》以上のアドバンテージを叩き出せる可能性が《集合した中隊》にはあります。《献身のドルイド》はまず生き残りませんが、《不屈の追跡者》などをしつこく出していけばいつか通ります。
消耗戦になるのでマナクリーチャーをサイドアウトします。

 

 

VSアイアンワークス(KCI)
In
2《弁論の幻霊》
1《戦争の報い、禍汰奇》
1《クァーサルの群れ魔道士》
1《再利用の賢者》
1《漁る軟泥》

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Out
4《聖遺の騎士》
1《博覧会場の警備員》
1《永遠の証人》

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☆ゲームプラン
メインボードはスピード勝負です。先手ゲーと言い換えてもいいですね。
サイド後は、対策を詰め込みます。《献身のドルイド》が《稲妻》で焼かれるので相手は後手からでも十分にまくってきますから、こちらも徹底的に妨害します。
対策カードを引き込みにいく《不屈の追跡者》は全て残して、《聖遺の騎士》は抜きましょう。《ボジューカの沼》をサーチできるのは確かですが、それだけのために残しておくのは得策ではないです。
《不屈の追跡者》を大きくしつつ《弁論の幻霊》や各種アーティファクト破壊で妨害し、早く殴り切りましょう。

 

 

VS鱗親和、親和
In
3《崇拝》
2《流刑への道》
1《ファイレクシアの破棄者》
1《戦争の報い、禍汰奇》
1《クァーサルの群れ魔道士》
1《再利用の賢者》

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Out
4《集合した中隊》
1《漁る軟泥》
4《聖遺の騎士》

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☆ゲームプラン
メインはコンボ、サイド後は《崇拝》です。
メインは《献身のドルイド》に触る手段が《歩行バリスタ》しかないため、おおむね勝ちます。鱗親和は早いデッキではなく、クリーチャーデッキ対決において強いクリーチャーデッキであり、白緑カンパニーは鱗親和にはかなり相性が良いと言えます。
サイド後は《崇拝》で安全に勝ちに行きます。《歩行バリスタ》さえ生かさなければ負けることはないので、《ファイレクシアの破棄者》で指定することはもちろん、《クァーサルの群れ魔道士》などで即座に叩き割りましょう。
《献身のドルイド》を倒すことに相手は躍起になりますが、こちらは《崇拝》勝ちできますから、心配しなくて良いのです。ほとんど負けたことはありません。

親和に対しても同じサイドボーディングを行います。
《鞭打ち炎》があるので《ブレンタンの炉の世話人》を1枚入れても良いです。

 

 

■最後に
というわけで、GPプラハで使用した白緑カンパニーのお話でした。
プラハでは人間に2回負け、13勝2敗。結果は9位でしたが、プロツアーの権利を手にすることができました。
白緑カンパニーは、青白コントロールが台頭しているメタゲームでなければ活躍できるデッキだと今も思っています。サイド後に明確なプランがあって、相手のサイドボーディングを苦にしないコンボデッキは、非常に強力です。そのことを改めて、このデッキを使って思い知りました。
《崇拝》はバレてしまっているとはいえ、多くのデッキに効果的です。それは「相手にとって一番の脅威は《献身のドルイド》である事実は変わらない」からです。バレたら終わりのテクニックではないので、一度ぜひ試してみてください。

この後、続けて、2週間後のグランプリ香港で使用した青白について書く予定です。
残りのPPTQはもう少ないですが、参加予定の皆さんのお力にちょっとでもなれたらと思います。
それでは。